大深度地下を活用するメリットとして以下の3点が上げられます。
[1]上下水道、電気、ガス、電気通信のような生活に密着したライフラインや地下鉄、地下河川などの公共の利益となる事業を円滑に行えるようになります。
[2]合理的なルートの設定が可能となり、事業期間の短縮、コスト縮減にも寄与することが見込まれます。
[3]大深度地下は地表や浅い地下に比べて、地震に対して安全であり、騒音・振動の減少、環境保護にも役立ちます。
参考:地下の安全性イメージ図(国土技術政策総合研究所 地震防災研究室提供のデータを元に作成)
実際に大深度地下使用法を使用したことによるメリット
大深度地下使用法を適用した「神戸市大容量送水管整備事業」では、大深度地下を活用することにより以下のような大きなメリットがありました。
メリット1 大深度地下使用法の適用距離は約270mであったが、総延長は約1km短縮
メリット2 工期が大深度地下を使用しない場合に比べ約5ヶ月短縮
メリット3 工事費が約23.4億円縮減
このように大深度地下を活用することで多くのメリットがあります。